第2話:投げられたくない中年、足の指を折る。

柔道を始めたばかりの頃──

実は、最初に通っていたのは家の近くの道場でした。

ここでは、師範の先生がつきっきりで丁寧に受け身の基本を教えてくれて、

技というよりも「体幹の使い方」や「相手のバランスの崩し方」といった“柔道の根っこ”みたいなところを学びました。


はじめての乱取り、でも楽しい日々

練習の後半には、ちょっとだけ**乱取り(実戦形式の練習)**にも参加させてもらいました。

まだ技なんて全然わからへんけど、それでもなんか楽しい。

「できるようになりたいなあ」って、素直に思えたんです。


でも…投げられたくない気持ちが強すぎて

ただ、その楽しさの裏で──

投げられたくない!」って気持ちが強すぎたんやろな。

乱取り中、めちゃくちゃ踏ん張ってもうて、足の指(中指)に変な力が入りまくり…。

結果、中指を骨折

3週間、道場に通えなくなりました。


わかってるけど、ちょっとかなしい

技はできへんし、怪我もするし、情けないっちゃ情けないけど……

それでもまた戻りたくなる。不思議な魅力やな、柔道って。

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